一般葬と直葬では、葬儀の方法が違う?お葬式の種類の違いを徹底解説

一般葬と直葬では、葬儀の方法が違う?お葬式の種類の違いを徹底解説

葬儀には一般葬のほか、家族葬や密葬、一日葬、直葬、社葬・合同葬など、さまざまな種類があります。

それぞれ参列者の数や執行の日数、流れなども異なりますので、故人や遺族の希望に合う葬儀を選ぶためにも、その違いをマスターしておきましょう。

葬儀の種類別の違い

種類別の葬儀の流れは、以下のように整理することができます。

※一般的に行われる流れであり、お客様のご希望に沿って変更することも可能です。

主な葬儀の種類と流れ

一般葬
(一般的な葬儀)
家族葬・密葬
(少人数で行う葬儀)
一日葬
(葬儀・告別式のみを行う)
直葬
(火葬のみを行う)
社葬・合同葬
(密葬を済ませ後日行う)
亡くなった日ご臨終~死亡告知ご臨終~死亡告知ご臨終~死亡告知ご臨終~死亡告知
末期の水末期の水末期の水末期の水
エンゼルケアエンゼルケアエンゼルケアエンゼルケア
葬儀社手配葬儀社手配葬儀社手配葬儀社手配
遺体搬送遺体搬送遺体搬送遺体搬送
遺体安置・枕飾り遺体安置・枕飾り遺体安置・枕飾り遺体安置・枕飾り
葬儀の打ち合わせ・参列者へ連絡葬儀の打ち合わせ・参列者へ連絡葬儀の打ち合わせ・参列者へ連絡葬儀の打ち合わせ・参列者へ連絡
納棺納棺納棺納棺
遺影や喪服などの準備遺影や喪服などの準備遺影や喪服などの準備遺影や喪服などの準備
通夜の日通夜準備通夜準備
供花配列や贈り主の確認供花配列や贈り主の確認
通夜法要通夜法要
通夜ふるまい通夜ふるまい
棺守り・宿泊棺守り・宿泊
葬儀・告別式の日葬儀葬儀葬儀
告別式告別式告別式
出棺出棺出棺出棺
火葬場へ移動火葬場へ移動火葬場へ移動火葬場へ移動
火葬火葬火葬火葬
骨上げ骨上げ骨上げ骨上げ
還骨法要・繰り上げ法要還骨法要・繰り上げ法要還骨法要・繰り上げ法要還骨法要・繰り上げ法要
精進おとし精進おとし精進おとし精進おとし
その後埋葬・納骨または納骨までの遺体安置埋葬・納骨または納骨までの遺体安置埋葬・納骨または納骨までの遺体安置埋葬・納骨または納骨までの遺体安置埋葬・納骨または納骨までの遺体安置
後日お別れ会形式で行う

一般葬の特徴


家族や親族のほかに、個人と縁のあった友人・知人や勤務先の上司・同僚など、たくさんの方に参列いただく葬儀です。

日本では一番多く挙げられ、50-150名程度のセレモニーが一般的です。

一般葬のメリット

一般葬は、故人と関係のあった方が幅広く参列するので、葬儀後に「故人とお別れをしたかった」「呼ばれなかった」などと、言われることが少なくなります。

また、参列人数が多いので、ある程度の香典収入を見込むことができます。


一般葬のデメリット

一方、たくさんの参列者と対応しなければならいので、遺族の精神的・体力的負担が大きくなる可能性があります。

また、人数が多くなる分、葬儀費用が高くなる傾向にあります。

家族葬・密葬の特徴

家族葬・密葬は、一般葬と同様に、通夜と葬儀・告別式を行いますが、遺族や近親者のみの小規模で行う点が異なります。

少子高齢化・核家族化に伴い、最近元も増えているスタイルで、通常は10-30名程度で行われます。

家族葬は個人の死を知らせますが、密葬は極秘で行います。また、家族葬・密葬を斎場ではなく、自宅で行う「自宅葬」もあります。

家族葬・密葬のメリット

近親者のみで行うため、日程や内容を自由に設定しやすく、遺族だけでゆっくりと故人とお別れの時間を過ごすことができます。

家族葬・密葬のデメリット

参列者応対がないため遺族の負担は少ないものの、知らせなかった縁者からの問い合わせや弔問に、後になってから対応しなくてはならない可能性もあります。

一日葬の特徴の特徴

一日葬とは、通夜を行わずに、葬儀・告別式・火葬を1日で行う簡略した葬儀のことです。10-50名程度で行うのが一般的です。

一日葬のメリット

遺族の時間的・体力的な負担を軽減できるので、遺族や参列者が高齢の場合や、遠方から参列する場合などに多く選ばれます。

通夜の料理や返礼品などが無いため、費用も抑えることができます。

一日葬のデメリット

葬儀・告別式は通常午前中に行われるので、参列したくてもできない人が出る可能性があります。

また、1日葬を式場で行う場合、遺体安置などにより、2日間の使用料がかかります。

直葬の特徴

通夜や葬儀・告別式をせずに火葬・拾骨のみを行う、最も簡略化した葬儀です。

僧侶などの宗教者を呼んで、簡易式のお別れの儀式をすることもできます。通常は、10名程度で行います。

直葬のメリット

通夜・葬儀を行わないので、費用を抑えられるのが最大のメリットです。

直葬のデメリット

お別れの儀式を省略することで、後に親族や知人から不満を言われる場合もあります。

また菩提寺がある場合は、トラブルになる可能性もあります。

社葬・合同葬の特徴

企業の代表者や功労者が亡くなったときに行うのが社葬です。

また、遺族と共に行う場合や、複数の会社が施主となる場合を、合同葬といいます。

通常は、先に遺族のみで密葬を行ったのちに、社葬・合同葬を行います。規模は、数十名~数百名と多様です。

その他のスタイル

このほかにも、故人が好きだった音楽の生演奏などを行う音楽葬などの「無宗教葬・自由葬」や、自治体が住民向けのサービスの一環として行う「市民葬・区民葬」などもあります。

まとめ

高齢化・核家族化社会の中で、葬儀は簡略化される傾向が強くなっています。

また、最後まで故人らしく送ろうと、内容や演出は多様化しており、自由度の高い葬儀も増えています。

故人も遺族も自分たちらしい納得のいく葬儀にするためにも、ぜひ参考にしてください。

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