葬儀にはいくらかかるの?葬儀の種類別費用相場

葬儀にはいくらかかるの?葬儀の種類別費用相場

「葬儀費用は高い」と思ってらっしゃる方も多いと思いますが、実際には、葬儀費用はいくらくらいが相場なのでしょうか。

葬儀には、通夜も告別式も行う一般葬もあれば、簡略化した直葬などもあります。

ここでは、全国的な平均値のほかに、種類別の相場をご紹介しましょう。

葬儀の全国的な相場について

まずは、葬儀の全国的な相場をみてみます。

2017年の葬儀費用は180万円弱

日本消費者協会が2016年に行った「第11回葬儀に関するアンケート調査報告書」※1
によると、20142016年の葬儀費用の全国平均は、195.7万円となりました。その内訳は

  • 儀式一式費用         121.4万円
  • 通夜からの飲食接待費用    30.6万円
  • 寺院への費用          47.3万円

※日本消費者協会調査。各項目の金額は平均額で、上から3項目目までの合計と葬儀費用の合計とは一致しない。

となり、儀式費用が全体の62%を占めています。

 

また、鎌倉新書の「第3回お葬式に関する全国調査」※2
では、2017年の葬儀にかかった費用は、全国平均が178.3万円、内訳は

  • 葬儀費用  117.1万円
  • 飲食費    29.3万円
  • 返礼品    31.8万円

と発表しています。同調査の2013年の全体額が202.9万円だったことから考えると、下降傾向にはあるものの、まだまだ葬儀には多額の費用がかかっていることがうかがえます。また、ここでも「葬儀にかかる費用」が最も多く、全体の2/365.7%)を占めています。

葬儀にかかる3つの費用

このように、葬儀にかかるお金は、「葬儀会場などの施設費+葬儀の実施」「参列者のおもてなし」「宗教者へのお礼」の3つに分類できます。施設費や葬儀実施の「葬儀費用」が全体の6割以上を占めていますが、参列者の人数や葬儀の形式、祭壇・献花等の装飾のランク、葬儀の演出方法によって、費用を抑えることが可能です。同じく参列者のおもてなし用の「飲食費」も、参列いただく人数を減らすとコストダウンにつながります。

小規模スタイルが増えている

前述の鎌倉新書の調査では、行われた葬儀の種類も調べており、2017年の最多は「一般葬」で、52.8%と過半数となりました。ただし、一般葬は、2013年に比べて6.1ポイントの減少となっています。次点の「家族葬」は、2013年の31.3%から、6.6ポイント増の37.9%となり、小規模で行う葬儀が増えていることがわかります。また、エリア別では、東京都の「家族葬」が、全国平均を上回る42%、「直葬・火葬式」が全国平均4.9%に対して9%、「一日葬」が同4.4%に対して6%となっており、都市部では小規模葬儀を選ぶ人が多くなっています。少子高齢化・核家族化が進むなかで、少人数で簡素化された葬儀が好まれているようです。

1 一般財団法人 日本消費者協会「11回葬儀に関するアンケート調査報告書

2 鎌倉新書「3回お葬式に関する全国調査

葬儀の種類別の費用相場

続いて、葬儀の種類別の相場をご紹介しましょう。

一般葬は100~200万円

遺族に加え、故人と縁のあった友人・知人を招いて、通夜と葬儀・告別式を行う「一般葬」は、おおむね100200万円が相場といわれています。金額に幅があるのは、参列者の数や葬儀の規模、内容によって異なるためで、地域によっても差があります。故人をオーソドックスな形式で送りたいとする遺族向けの「一般葬」ですが、内容によって費用が大幅に変わるため、予算内に収まるように、事前にしっかりと確認をするようにしましょう。

家族葬・密葬は50~150万円

遺族と、限られた縁者のみで執り行う「家族葬」や「密葬」は、一般葬に比べて参列する人数が少ない分、費用を抑えることができます。それでも金額に幅があるのは、葬儀会場や装飾・物品のランク、宗教者への謝礼の多寡などの違いです。近親者のみで行うので、故人の希望を最大限叶えるために、お金をかけることもあるかもしれません。故人をゆっくりと送ることができるので、むしろ贅沢な葬儀にすることも可能です。

一日葬は50~100万円

通夜を行わない「一日葬」は、通夜に必要な施設費や物品費、飲食代などがかからないため、一般葬や家族葬よりも、費用を抑えることが可能です。忙しい現代人にとっては、短時間・低コストで行うことができるスタイルです。

直葬は50万円前後

火葬のみ、または僧侶の読経と併せて行う「直葬」は、通夜、葬儀・告別式を行わないので、最も費用を抑えられる葬儀です。利用する火葬場によって料金が異なり、民営の火葬場よりは公営の方が安く収まります。

 

相場は参考程度と認識する

今まできてきたように、葬儀の種類によってかかる費用は大きく異なりますが、相場はあくまでも目安なので、参考程度にとどめておきましょう。同じ種類の葬儀であっても、地域や参列者の人数、内容によって大きく変わります。大切なのは、故人や遺族が納得のいく葬儀を行うことです。予算の中で、最大限に希望通りの葬儀を行えるように、葬儀社と充分話し合うようにしましょう。

まとめ

葬儀の費用は、その種類や地域、参列人数によって大きく変わります。また、通夜を行う場合は、香典などの収入もある程度見込むことができます。いずれにしろ、限られた予算の中で希望通りの葬儀を行えるように、事前に葬儀社としっかりと打ち合わせることが重要です。

ご葬儀のことお困りでしたらお気軽にお問合せ下さい。
ご不安やご相談、どんな些細なご質問でも葬儀専任のスタッフが丁寧にお伺いします。